たゆたふままに

「詩ふたつ」     長田弘

a0021110_17510675.jpg

気象学では3月から春というそうだ。だから冷たい雨が降っていようとも間違いなく春なのだ。庭では梅の花が散り、フキノトウが顔をだし、椿がぽろぽろ咲きだした。メジロがチリチリと鳴きながら蜜を吸い、キジバト夫婦がポッポーッとやってきた。三月の春彼岸、次々と咲く花を愛でながら花を持って会いに出かけようーと思う季節です。

長田弘さんの「詩ふたつ」は、”花を持って、会いにゆく”と”人生は森の中の一日”の二編からなる組詩である。あとがきで、”詩ふたつ”は、”死ふたつ”であり、”志ふたつ”でもある、と書いている。クリムトの風景画とともつくられたこの本は私にとって大切な本のひとつで、「奇跡ーミラクルー」とともに並べて部屋のコーナーに立てかけてある。いつでもこの風景画と、「奇跡」の表紙にあるリュートを弾く小さな天使の絵が見えるようにだ。そして時々手に取って、うんうんと思うのである。




画像は、2017.2.26.国立市にて、

[PR]
# by yuhu811 | 2017-03-02 11:03 | Comments(0)

「奇跡ーミラクルー」     長田弘

a0021110_08203417.jpg

今ここに在る不思議、ミラクル、・・・損なうことなく、誇ることなく、みごとに生きる奇跡・・・それを忘れそうになったとき、手にする本。・・・きみはまず風景を慈しめよ。 すべてはそれからだ。 ・・・と、詩人はうたう。




画像は、2017.2.8.さいたま市にて、






[PR]
# by yuhu811 | 2017-02-28 08:39 | Comments(0)

「TRANSPARENCY」     吉田昭二

a0021110_17063704.jpg

「Beat2」に続く吉田昭二さんの写真集。「TRANSPARENCY」とはトランスペアレンシーと読み、透明、透明性、透かし、透明陽画、スライドという意味があるらしい。酸素を抱きながら、水の中で溶けていく花々が美しい。花は無重力の中を浮遊し、ゆったりとした時を刻みながら透明に近づいていく。それは、投げ込まれたドレスのようでもあり宇宙の爆発のようでもある。花に思いを馳せ、やさしく包む水の中の心地よさを思い浮かべると自らも解放されていくような、どこか遠い世界へと導かれるていくような、そんな時を持つことが出来る本。写真集はカラーです。






[PR]
# by yuhu811 | 2017-02-09 17:40 | Comments(0)