たゆたふままに

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「やわらかく、壊れる」      佐々木幹郎

                                                    ー都市の滅び方についてー
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猫を拾ったことから東京に住むことになり、東京放浪記が始まったという詩人、佐々木幹郎氏のエッセー。1990年代前後の深川、上野、隅田川、等々、町の情景描写が懐かしい。また、昭和58年まであった中野刑務所という存在を初めて知った。過去に思いを馳せながら、目まぐるしく変化する今と分からぬ未来、さらにいつも森になろうとしている都市を思った。都市は生き物だと佐々木さんはいう。人が造ったものは滅びるが、目に見えないが土地に沁み通ったものは必ずいつか甦る。滅びと甦りは同時のものであるという。装丁のアンコールワットだろうか、その写真が美しく、図書館で手にした一冊。




画像は東京新宿区にて、
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by yuhu811 | 2015-10-21 15:30 | Comments(6)

映画・あえかなる部屋

あえか、とは・・・かよわく頼りないさま、きゃしゃで弱々しいさま、繊細、という意味で、”あえかな花”とか、”世の人に似ず、あえかに見え給ひしも(源氏物語・夕顔)”という具合に使うそうだ。初めて出合った単語なり。
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イメージフォーラムで、「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち(中村祐子監督)」を見た。直島の豊島美術館にある内藤礼の母型を中心に据えて、その世界観を探った映像。音楽良かった。瀬戸内海へ、豊島(てしま)へ、豊島美術館へ、母型へ、行ってみたいな。




画像は、2015.10.5.東京都立川市にて、
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by yuhu811 | 2015-10-20 16:08 | Comments(0)

「ゼロになるからだ」      覚和歌子

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半年ほど前のことだけれど、たまたまお気に入りの写真家さんのサイトを見ていたら、写真映像とともに覚和歌子さんのライブがあるというので、ぽちっと申し込んだ。覚和歌子さんの詩を知ったのは、だいぶ前だけど、たまたま美容院で目にした雑誌だった。その詩の内容はなんだったかなーというほどの記憶なのだが(すみません)衝撃だった。だからその名前を見たときに、おっ!とその時の衝撃を思いだし、高砂淳二さんの写真とコラボだから、おおっ!!!となって、むむっとぽちっとしたわけだ。ライブは生ギターも素晴らしく~~~~すっかりこころふるふるしてしまってCDもぽちっとして、この本も読んでみた。詩集かと思いきや、詩集のような物語のような、むこうもこちらも、彼岸も此岸も、あるいは現か夢かを行ったり来たりの不思議の世界が広がっている。不思議といえば、”千と千尋の神隠し”も不思議の世界で、その主題歌”いつも何度でも”の歌詞は覚和歌子さんの詩だったね。

・・・・その後、高砂淳二さんと覚和歌子さんのコラボレーション本「yes」が発売されて、それももちろんベッドサイトに置いてある。・・・「yes」はもう少し豪華本がよかったなー・・・というのが個人的な感想でありまして、ちと残念。





画像は、2015.9.19.長野県にて、
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by yuhu811 | 2015-10-14 15:51 | Comments(0)

「インフェルノ」   上・下      ダン・ブラウン

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久々のミステリー、面白かったー!宗教象徴学者のロバートラングドンが、ICUの一室で目覚めるところから始まる。ところがそこにいる理由が全く分からない。記憶がごっそりと抜け落ちていたのだ。何があったのか・・・と思い出そうとするまもなく、銃を持った追手らしき人物がやって来る・・・ダンテの神曲を手掛かりに、フィレンツェからヴェネチア、イスタンブールへと舞台を移しながら、謎に迫っていく。ミステリーだから詳しく書かないでおくが、謎解きだけではなく行く先々で目にする建築や絵画の描写が素晴らしい。まさにともに旅をしているようだったが、読者にも様々な問題を投げかけられ読後、ダンテの”地獄のもっとも暗きところは倫理の危機にあっても中立を標榜(ひょうぼう)する者たちのために用意されている”という一文に、いろいろ考えさせられる。ラングドンシリーズの第四作になるこの本は、すでに映画化が決定している。




画像は、2015.5.東京都
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by yuhu811 | 2015-10-13 17:57 | Comments(0)

ホトトギス咲く

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酷暑がやって来る少し前、お庭にどうぞ・・・といただいた。東京の西のほうからやってきた、”ミヤコワスレ”に”ゴウダソウ””ホトトギス”。先日、そのうちの一つ、ホトトギスが咲いた。根付くなか?と心配していたのだが、我が家の小さな庭を気に入ってくれたらしい。まだら模様の花が草むらの中から顔を出しているのを見つけたら、うれしくなって、にっこりぱちり!

ホトトギスという名前は、独特の花の模様が、鳥のホトトギスの胸模様に似ているところから名付けられたらそうだ。鳥の図鑑で見てみると、その色合いは全く違うけれど季節や時間や天候によって変化するのかもしれない。草陰でひっそりと咲いている、存在感あるこの花の花言葉も調べてみると、”秘めた意志””永遠の若さ”などなど・・・素敵な言葉が並んでて、またまたうれしくなった。

お花、元気に咲きました。ありがとうございます。




画像は、2015.10.4.庭にて、
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by yuhu811 | 2015-10-09 16:25 | Comments(0)