たゆたふままに

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満月の中秋の名月

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今年の9月19日は満月の中秋の名月だった。立て込んだ住宅地ゆえ、名月はよそ様の家の屋根から出でてよそ様の家の屋根へと入った。数時間庭を照らして往った満月は煌々と。この日はyさんの誕生日、祝福の気持ちとともに眺めた。。。。




2013.9.19.自宅にて
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by yuhu811 | 2013-09-24 15:28 | Comments(4)

「破獄」     吉村昭

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しばらく積読となっていた本。チラシや切抜きやカタログや雑誌やらやら片付けると、ひょっこり現れた。ストーリーは、強盗殺人の罪で服役した囚人佐久間清太郎の4度もの脱獄と、それを食い止めようとする男たちの物語である。刑務所での話を軸に、太平洋戦争へと向かっていく時代の流れ、戦中戦後の食糧事情、米軍に占領されるということ、民主主義の入り方などなど、激動の混乱期を知るうえでとても興味深い。内容はもちろん事実の緻密な取材と構成から成り立っている。最後の最後に、たぐいまれなる能力を持った男の脱獄方法については、さらりと教えてくれる。



画像はパピルスの葉、2013.6.東京都にて
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by yuhu811 | 2013-09-20 17:34 | Comments(0)

「螺旋海岸notebook」      志賀理江子

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検索で、志賀理江子さんの写真があるかとこのページを開いた方には、この画像は全く関係ないことをお断りしておきます。本の個人的な印象に近いものを自分のフォルダの中から選んでおります。

「螺旋海岸notebook」は2011.6.12.から2012.3.18.まで、せんだいメディアテークで行われた10回のトークセッションを収録したものだ。2012年から13年にかけて、「螺旋海岸」という写真展が開催されたのは知っていた。雑誌か新聞かで見たのだと思うけれど、暗闇の中、宙に浮いた少女に向かって手がたくさん伸びているという一度見たら忘れられない不思議な写真、暗闇の中の老夫婦に赤い大木が突き刺さったような衝撃的な写真など、かなり印象的な作品が紹介されていたから。ただそのときは「螺旋階段」と読み違えていたし、少女と思っていたのは少年だったということがあるのだけれど・・・・・。しばらくして、あれ?階段じゃなくて海岸?螺旋海岸って何だろう・・・というわけで手にとった本である。志賀理江子は2006年に仙台と出合い、2008年に北釜の松林と出合った。そしてその松林の中にアトリエを建て北釜の専属カメラマンになる。街の写真屋さんだから記念写真はもちろん肖像写真なども撮っているそうで、そこから作品を生み出していく。彼女の写真は生き物のようだ。地霊と呼ぶものを大地から吸い上げ、精霊である北釜の人たちの力を借りながら自らの身体を通して産みだしたもののように思えた。・・・・タイトルとなった螺旋海岸は螺旋階段のような松林のある海岸ということだそうで、螺旋というのは彼女の時間軸のようなものなのだそうだ。機会が巡ってきたら、今度は大きな作品を見たい。




画像は2013.1.埼玉県
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by yuhu811 | 2013-09-19 17:22 | Comments(0)

「55歳からのハローワーク」     村上龍

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結婚相談所、空を飛ぶ夢をもう一度、キャンピングカー、ペットロス、トラブルヘルパー、の五つからなる作品。主人公はみなどこにでもいるごくごく普通の存在だ。共通項は、定年をむかえた或いはむかえようとする人々であるということと、飲み物である。それぞれの主人公の一生懸命に生きる姿を、それぞれが大切にしている飲み物で5編をつなげているところが面白い。読後は明るい気持ちになれる。「限りなく透明に近いブルー」や「コインロッカーベイビーズ」は読まなかったけれど、こういう本も書くんだなと意外に感じた一冊。




画像は、2013.9.東京都日比谷公園にて
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by yuhu811 | 2013-09-19 13:16 | Comments(2)

「ゆうじょこう」      村田喜代子

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明治時代、九州のとある郭で働く女たちの物語である。その一人となった青井イチの目を通し、郭での生活が淡々と語られていく。親のため家族のためにと思い働いていくのだが、ある日、先に希望がないことを知り、女たちを脱出へと向かわせていく。時代が助けてくれたのだ。ほんの少し前まで、人身売買は世界中で公然と行われていたのだな。また、福沢諭吉の「人の上に人を作らず・・・」というのは一部の人のことであり、「最も恐るべきは貧にして知あるものなり」と言ったそうである。どういうことかというと、貧しいものが知恵をつけると、世の中のすべての仕組みに不平不満を言い、田畑以外を公共地とするように言ったりするから困るのだ・・・・ということらしい。ふ~ん、今でもそういうことを言う人はいるだろうけど、おさつの人だから皆に尊敬されている人と思っていた・・・・時代によって正義は変化するけど知らなかったなー。




画像は2013.9.16.自宅にて、台風一過
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by yuhu811 | 2013-09-18 17:19 | Comments(0)

「旅の絵本Ⅰ~Ⅷ」      安野光雅

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この本が初めて出版されたのは1977年のこと。見聞を広めるためではなく迷うために旅に出た、迷ったときには必ず何かを見つけることが出来るのだ、と安野さんはⅠとなる「旅の絵本」のあとがきに書いている。そして国から国を歩いて見つけた世界はつつましく美しいものだったと。Ⅱとなる絵本は1978年にイタリヤ編をイエスキリストを絡めつつ描いている。Ⅲは1981年に世界で一番美しい村をもつというイギリスを、Ⅳは1983年にアメリカの歴史を辿っている。Ⅴは2003年に芸術の国スペイン編を、Ⅵは2004年にアンデルセンの世界とともにデンマーク編を、Ⅶには縦書きで中国編を2009年出版した。そしてⅧ、ようやく日本編が出版されたのが今年2013年5月のことで、実に36年にも及ぶ大事業というか大長編絵本だった。

子育て期、近所にこの本が大好きな女の子がいて、何度か見せてもらったことはあったのだが、今回はⅠからⅧを図書館で借りて初めて楽しんだ。全ての本を部屋に並べて、一冊開いては行ったり来たり、そしてまた一冊・・・という具合。小さな発見に驚いた旅だったー。。。迷うために旅に出る・・・そうなんだー。



画像は、2012.9.神奈川県にて、
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by yuhu811 | 2013-09-13 18:53 | Comments(0)

「ランドセル俳人の五・七・五」     小林凛

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2001年5月に大阪で生まれた小林凜太郎くんの初句画集。幼い日、彼は「月は東に日は西に・・・・」と蕪村の句を口にしたという。それ以来次々と俳句がうまれてきたそうだ。その句を丁寧にすくい記していた家族の愛情をいっぱいに受け暮らしていたのだが、小学校に上がると壮絶ないじめが待っていた。そして不登校を決断する。そのときの経緯や母の考え、一緒に暮らす祖母の思い、出版に至った経緯なども語られている。命の光をみた本。

いじめられ、行きたし行けぬ、春の雨。。。。小林凛

ゴーヤ熟れ、風に新聞、読まれけり。。。。小林凛




画像は、2012.9.東京都、国立科学博物館付属自然教育園にて、
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by yuhu811 | 2013-09-12 16:13 | Comments(0)

「ただ生きようと花は咲く」    印南和磨

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春分の日とか秋分の日は子供のころから知っていたけれど、二十四もの節気と七十二もの候という呼び名の季節があるのを知ったのは大人になってかなり経ってからだ。その二十四節気に寄せて季節の花や草木、和歌や本の話、旅のことなどなど綴られていて面白い。二ページに一枚以上の写真が入っていて眺めるだけでも楽しい。この本は、食卓にいつもおいてあるのだけれど、手にすると優しい気持ちになれるのは何故だろう。。。。




画像は、2013.9.東京都調布市、神代植物公園植物多様性センターにて
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by yuhu811 | 2013-09-11 17:37 | Comments(0)

ミョウガの花

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今年も、ミョウガの花が咲いた。庭に植えてから初めて見るようになったミョウガの花。花が咲く前に収穫するのが本当だろうけど、まだ一度も食べたことがない。こうして花を付けるのは三度目か?今年はここと地続きの、家の裏にあたる北東の場所で、妙なタンポポを見つけたし。やっぱり食べられない。だから今年も記念撮影。。。。




2013.9.自宅庭にて
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by yuhu811 | 2013-09-11 16:33 | Comments(0)

写真美術館

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夏の終わりに写真美術館へ行ってきた。ネコライオン、写真のエステ、暗なきところで逢えれば、を見てきた。ネコライオンでほっこりし、写真のエステでエステの意味を初めて知り、暗なきところで逢えればでこの世をどう見るのかと問われた気がした。

太陽が低くなってきた。日差しが家の中にまで差し込んでくるようになったものね、さよなら夏。。。。。。




2013.8.東京都
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by yuhu811 | 2013-09-06 18:07 | Comments(2)