たゆたふままに

「詩ふたつ」     長田弘

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気象学では3月から春というそうだ。だから冷たい雨が降っていようとも間違いなく春なのだ。庭では梅の花が散り、フキノトウが顔をだし、椿がぽろぽろ咲きだした。メジロがチリチリと鳴きながら蜜を吸い、キジバト夫婦がポッポーッとやってきた。三月の春彼岸、次々と咲く花を愛でながら花を持って会いに出かけようーと思う季節です。

長田弘さんの「詩ふたつ」は、”花を持って、会いにゆく”と”人生は森の中の一日”の二編からなる組詩である。あとがきで、”詩ふたつ”は、”死ふたつ”であり、”志ふたつ”でもある、と書いている。クリムトの風景画とともつくられたこの本は私にとって大切な本のひとつで、「奇跡ーミラクルー」とともに並べて部屋のコーナーに立てかけてある。いつでもこの風景画と、「奇跡」の表紙にあるリュートを弾く小さな天使の絵が見えるようにだ。そして時々手に取って、うんうんと思うのである。




画像は、2017.2.26.国立市にて、

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by yuhu811 | 2017-03-02 11:03