たゆたふままに

「沈黙」      遠藤周作

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耽読せぬように気を付けてからだいぶ経つけれど、またまた(たぶん)眼精疲労にて(たぶん)頭皮神経痛とやらになった。映画を見、返却が迫る図書館の本をがつがつ読んで、録画しているダウントンアービーをしっかり見たからなのかもしれない。ピリピリとした顎から頭の痛みはちょっとつらかったのだがぽかぽか温めたらよくなった~♪うれしいな、なので映画と絡めて本のきろく。

この本は一昨年の夏に読んだ本なのだけれどよく分からなくて記録放棄していたのだけれど、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙ーサイレンスー」を観てきたのでこの本から記録しておこう。本は大先輩のF氏から「日本二十六聖人」の話を教えていただき、読んでみようと思った。「日本二十六聖人」とは秀吉のキリシタン禁止令により処刑された宣教師6人と20人の日本人信徒のことで、現在その場は西坂公園となり公式巡礼地となっている。まさに遠藤周作の沈黙の舞台となった。

ときは島原の乱が鎮圧されキリシタン禁制が続いていた頃、日本に渡ったキリスト教司祭と隠れながらも信仰を持ち続ける人々が辿った過酷な物語だ。自分自身は信仰するものがなくキリスト教についても理解していないので難解であった。それでも信仰とはなにか、なんども裏切りと思える行動をしそれでも離れて行かないキチジローとはなんなのかを深く考えさせられた。そして先日、スコセッシ監督の沈黙を見れば少しは何かが見えるのではないかと映画館へ出かけたわけである。

ここからは映画の話になる。ネタバレ有りなので要注意!まずは台湾で撮られたという風景が雄大で素晴らしかった。そして窪塚洋介のキチジローはジャストフィットだった。しかし、二か所ばかり興ざめのシーンあり残念。廃村の猫、太りすぎで等間隔に大量にいるというのが不自然、場内が一瞬引いたのが分かったほどだ。本にあのような場面あったかな?真緑のトカゲもなんかな~島原あたりなら住んでいるんだろうか、などと思いなおしたりもしたが・・。で、鑑賞後だけれど、人々の貧しく苦しい暗い暮らしの中で出合った光こそが信仰であったということがよく伝わってきた。残酷な拷問や処刑があっても捨てない信仰心はパライソに行かれると信じていたから?その辺のことは理解不能なのだが信仰を人の尊厳に置き換えてみると分かったことがある。それは心の奥底にあるものは何物にも縛られないし変えられないということだ。なかには生きるために縛られるし変える人もいるけれど、心の奥底は誰にもわからないよなーと。そうか、キチジローってワタシかも?などと考えながら帰宅したのでした。





画像は、2016.2.3.上野東照宮ぼたん苑にて、冬牡丹、






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by yuhu811 | 2017-02-01 17:08 | Comments(6)
Commented by desire_san at 2017-02-13 09:09
こんにちは、
私も映画『沈黙-サイエンス』を見てきましたので、詳しい鑑賞レポートを読ませていただき、映画『沈黙-サイエンス』の感動が甦ってきました。この映画ではポルトガル人宣教師の目を通し、信ずること、疑うこと、葛藤、懐疑心と、人間の弱さ、信ずることの意味、人間撮って大切なものは何か、生きることの意味は何かについてじっくりと描いて、色々考えさせられました。この映画の配役は絶妙で、特に弾圧される農民を演じた笈田ヨシと塚本晋也は、堂々とした風格のある演技で、気高く感動的なほど魅力があり、映画に深みを持たせていました。、窪塚洋介が演じたキチジローも大変魅力的でした、

私も『沈黙-サイエンス』を観て、この映画の魅力と現代人はこの映画から何を学べるのかを整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。



Commented by yuhu811 at 2017-02-23 09:53
> desire_sanさん
こんにちは、お返事遅くなりました。ご丁寧なコメントに感謝いたします。
desire_sanさんも、映画「沈黙」をご覧になったのですね。本当にいろいろと考えさせられる映画でした。そしてそれは今も考え続けていますが、分からないことが多いです。配役は確かに、皆素晴らしかったですね!
desire_sanさんの記事、拝読に伺います。ありがとうございました。
Commented by etoiless at 2017-02-25 09:23 x
たーさん こんにちは♪こちらの記事を以前から拝見させていただいて これはぜひ見たい! もう上映してないかな~と思っていた所、最後ぎりぎりの劇場で観てきました。私も本は2~3度読んだのですが何度読んでもよくわからず映画を見て少しづつ蘇ってきました!こんなお話だったのかと!しかしあんなに酷いシーンは記憶にありませんでした!
日本の監督が作ったらあんな風になるのだろうか・・・とか
終わった後考えながら帰ってきましたが。もう一度本を読ん
でみようと思います。
最後のたーさんのお考え。私も思いました。人の心の中は誰にもわからないな。って。
紹介いただいてありがたかったです。
ありがとうございました♪(^^)

Commented by kaze at 2017-02-25 18:50 x
はい、私も今大変気になっております、この小説。やっぱ読んでみようと。
Commented by yuhu811 at 2017-02-28 08:18
> etoilessさん
お返事遅くなりましたm(__)m本、読まれていたんですね。難しい・・・なんといってもキリスト教がわかりませんので疑問以前の問題でした。映画、ご覧になったんですね。本とは違うなーと思うところがいくつかありますけれど、映画を見たことによって気づくことがありました。本は難解でしたねー。新聞でどなたかがよせていた評論を読んでいて、そーかポルトガル人なのに英語なのか~と気づかされました。その方は、映画ではパライソをいちいちパラダイスと言いなおすのが気になった。ポルトガル人なのだからパラダイスと言いなおすのはおかしい。と書かれていました。私もいちいちなんでパラダイスって言いなおすのかな~?パライソって日本特有の間違った単語なのかしら・・・と思ったほどでした。やはりスコセッシ監督の「沈黙」なのだということですね。弾圧を描くために残酷なシーンは必要だったのかもしれません。
コリアン先生もいろいろ疑問を持たれながら書かれたということをテレビ番組で見て、そうなのかーと・・・・で、映画のラストシーンで、心の中は誰にも縛られない自由なのだ~と思ったのでした。ありがとうございました。
Commented by yuhu811 at 2017-02-28 08:20
> kazeさん
これまた返事遅くなりましたm(__)m
ぜひ、読んでみて~。読後の感想を楽しみにしております。