たゆたふままに

「巨岩と花びら」  舟越保武画文集     舟越保武

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大先輩のFさんと、またもや珍問答してしまったと気がついたのはこの本を手にした時だった。・・・・F氏:彫刻家の舟越保武さんはご存知ですか?ワタシ:はい、知ってます。F氏:その方が書いたエッセーがあるんですよ、知ってる?ワタシ:そうなんですか!あの天童荒太さんの本の装丁に使われたりして・・・独特の雰囲気を持った彫刻で・・・作品を観に行ったことありますけど本は知りませんでした。F氏:えぇと長崎の殉教者記念像とかの・・・ワタシ:はい、舟越さん。F氏:ご存じなんですね。その方の本を今読んでいるんですが、これはあなたにピッタリ!きっとあなたの役に立ちますからぜひ読んで・・・・・と薦めていただいた一冊。

Fさんここで白状します。その本を手にしてみるとなんか違う、私の想像していた舟越さんと違うよなーと。ぱらぱらめくると、”聖クララ”に”病醜のダミアン神父”、”たつ子像”って有名だけど舟越さんだったのね、でも・・・ワタシの話した作品と違うし、としばらく考えた。えぇと、フルネーム?はてーなんといったかな?と調べると桂さん、あーそうだった・・・やっぱり違う舟越さんだった。けれどなんか共通するものを感じるのは同じ彫刻家だからなのかな?そこで経歴やら出身地を読んでいるうちに、舟越保武さんは舟越桂さんの父親なのだと知った次第。おぉー大発見!保武さんはよく存じ上げませんで、頓珍漢なお話しました。

さてこの本、みかけはこじんまりとして手になじむ。中身はずっしりと重たい本だった。永遠と一瞬の出合った瞬間を捉えたときの驚きや作品への思い、信仰や親への反発、生きるために労した日々のこと等々が記されている。中でも親への反発からとってしまった自分の言動を回顧する場面は、痛む心がひしひしと伝わってきて涙があふれた。いとつひとつの作品に込める思いというものは、ずっしりと重たい。




画像は、2015.1.2.東京都千代田区にて、
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by yuhu811 | 2015-05-14 14:01 | Comments(0)