たゆたふままに

熱狂なきファシズム-日本の無関心を観察する-   想田和弘

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観察映画作家である想田和弘氏が、1999年から2014年にかけて、様々な場面で綴ったものを収めたもの。日本国憲法や政治のこと、観察というドキュメンタリー映画のこと、芸術とはなんだろう、ということが語られている。

想田氏の観察映画は見たことがないのだけれど、観察映画というものは、たぶん見たことがある。観察映画には、きちんとしたあらすじがあるわけではなくて、なにかしらの答えが示されるものでもない。ナレーションもドラマチックなシーンもなくて、初めて見たときはあれれ?えぇー・・・・と・・・・という感じ。慣れないと、なんだかなー・・・だけれど、観客も観察に参加するという映画なのである。で、このタイトルはといえば、著者が観察を続ける中で感じているこのところの日本についてであろう。特に日本国憲法の改憲についての危機が伝わってくる。恥ずかしいことだけれど、日本国憲法をきちんと読んだことはなく、それを作った詳しい経緯も知らないのだけれど、ここにその手がかりが書かれていた。大きな戦争が終わり多くの人が死に、そして心から平和を願った時、「民主的な憲法を書こう」と理想に燃えた人たちいて、その人たちが作ったものなのだいう。その中には、戦前日本で過ごしたことがある、ベアテ・シロタ・ゴードンさんというユダヤ人の女性もいて、本の中で紹介されているいくつかの条文を読めば、これは"押しつけ"などではなく日本人への贈り物だった?男尊女卑からの解放でもあった?と考えている。ベアテ・シロタ・ゴードンさんの"1945年のクリスマス"も読んでみよう。




画像は、2015.1.6.埼玉県さいたま市にて、
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by yuhu811 | 2015-02-05 15:57