たゆたふままに

「東京夢譚」    鬼海弘雄

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半年ほど前、空中に浮かんでいる人の写真を目にした。下に川があり、その上に浮かんでる。インドのようだからガンガーか?なぜ空中に浮かんでる?と気になって、鬼海弘雄さんの写真展"INDIA 1982-2011"と講演会に出かけた。空中浮遊しているように見えたけど、謎はすぐに解けた。川に飛び込んでいるところだそうだ。インドでは、沐浴の時こんなふうに、よく飛び込むのだそうだ。知らなかったなー。写真展はインドの人々の美しい写真だった。話の中で、これはインドの報告ではなく人間を撮っている、ということを何度か繰り返された。鬼海氏曰く・・・人間の考えでは到底創りえない美しい瞬間や驚きを撮っている・・・・一枚の写真を何度見ても飽きないのは何故なのか・・・・、等々、面白いこと、意外なこと、頷くことをたくさん話していただいて、不確かだったものが頭の中で文字になり、そして心の中が潤った~。それで、いくつか本を読んでみようと思い立ち、手にした中の一冊がこの「東京夢譚」だ。

2007年初版の写真集で、三分の一ほどがエッセーになっている。ここには人は写っていない。人の匂いのする街角が納められている。写真とともに、写した場所と年代が書かれているので、故郷として記憶に残っている東京に、思いを馳せることができた。あーそうそう、こういうところあってねーって・・・。エッセーも、大切なことをいろいろ書かれていてすごく面白い!




画像は、2014.7.12.東京都にて、
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by yuhu811 | 2014-11-03 16:55 | Comments(0)