たゆたふままに

「永山則夫 封印された鑑定記録」    堀川恵子

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1968年(昭和43年)10月から11月にかけての26日という間に、4人が射殺されるという事件が起きた。その事件を起こしたのが当時19歳だった永山則夫である。永山は1997年に刑が執行された元死刑囚だが、遺留品の中に精神鑑定書が残されていた。それが、石川義博医師による精神鑑定で、裁判では採用されなかった鑑定書だった。その鑑定書を丁寧に紐解き、採用されなかった経緯とともに、なぜ?どうして刑を犯したのか?という疑問を探っていく。家族という密室の中で営まれるものや、同じ環境にいたとしても育まれるものは個々違ってくるわけ等々考えさせられる内容だ。また最近では裁判員制度の導入により、刑の厳罰化と執行が速まったと著者は言う。原因を丁寧に探らずに、ベルトコンベアのように処分してよいものなのだろうかという疑問を投げかけている。



画像は2014.7.29.神奈川県にて、
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by yuhu811 | 2014-09-29 17:15