たゆたふままに

「あん」     ドリアン助川

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若い頃、あんはつぶあんと決めていた。それが五十を過ぎたあたりから、いえいえあんはこしあんでしょ!と、すっかりこしあん派になっていたのだが、この頃またもつぶあん派になってきた。ふっくら炊いたつぶつぶあんこに魅了されている昨今なのだが、そんな味わい深いあんのようなお話である。あんこのレシピ本ではない。桜の木の前に建つどら焼き屋で働く千太郎という青年の前に、あるときアルバイト募集の張り紙を見た76歳の吉井徳江という女性がやってくる。桜とあんと囲われた世界がキーワードとなり、思わぬ世界が広がっていく物語。・・・私たちはこの世を観るために、聞くために生まれてきた。この世はただそれだけを望んでいた。・・・という一連の件に勇気づけられる人は多いと思う。



画像はサクラではなくてウメだけど、2014.3.4.さいたま市にて、
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by yuhu811 | 2014-03-18 16:46