たゆたふままに

「ブラフマンの埋葬」     小川洋子

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ブラフマンという生き物がなんという動物かは分からないが、人と心を通わすことが出来、愛すべき姿の生き物で、黑い鼻と小さな耳と毛と水かきを持っている。その動物が、あるとき主人公である僕のところにやってくる。光があふれ、水は輝き、風がうたう中で暮らす僕とブラフマン、そして僕のかかわる人々との光景が坦々と語られていく。生きることを楽しむように泉の中を泳ぐブラフマンや、彼らの暮らすそこの風景が、頭の中で延々と広がっていくのが心地よい。そして死の影がいろんな場所に見え隠れしている。タイトルに埋葬とあるように、それはあっけなくやってくる。あまりにあっけなくて、そんな~ってカンジなのだが、やっぱ、小川洋子好きだー!きっと、私の見たい景色を見せてくれるからなのだと、そう、今回思った。



画像は2013.12.埼玉県にて、
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by yuhu811 | 2014-03-14 17:56