たゆたふままに

「森の力」     宮脇昭

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だいぶ前、三十光年の星たち(宮本輝著)を読んだときから気になっていた人。それが、宮脇昭さんだ。三十光年の星たちの中では、木を植える人として登場する。木を植えるといっても資源にするための植林ではなく、日本古来の森をつくっている。植物生態学者である宮脇氏は、日本古来の木はタブノキであることを突き止め、僅かに残されたタブノキが、鎮守の森の中で守られてきたことを発見する。そして、タブノキを中心とした多用な樹種による森づくりが始まった。それは、自然の理である潜在自然植生に基くもので、こうした植生が災害から人々を守ってきたからだ。関東大震災、東京大空襲、そして津波でもそうだった。松林は倒れ人家を壊したが、古来からの植生たちは水の流れを止めた。災害の多い国土なのだから、国家プロジェクトとして日本古来の樹木からなる鎮守の森を作ってほしいと訴えている。



画像は2014.1.25.栃木県にて、残念ながらタブノキではありません
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by yuhu811 | 2014-02-03 16:09