たゆたふままに

「螺旋海岸notebook」      志賀理江子

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検索で、志賀理江子さんの写真があるかとこのページを開いた方には、この画像は全く関係ないことをお断りしておきます。本の個人的な印象に近いものを自分のフォルダの中から選んでおります。

「螺旋海岸notebook」は2011.6.12.から2012.3.18.まで、せんだいメディアテークで行われた10回のトークセッションを収録したものだ。2012年から13年にかけて、「螺旋海岸」という写真展が開催されたのは知っていた。雑誌か新聞かで見たのだと思うけれど、暗闇の中、宙に浮いた少女に向かって手がたくさん伸びているという一度見たら忘れられない不思議な写真、暗闇の中の老夫婦に赤い大木が突き刺さったような衝撃的な写真など、かなり印象的な作品が紹介されていたから。ただそのときは「螺旋階段」と読み違えていたし、少女と思っていたのは少年だったということがあるのだけれど・・・・・。しばらくして、あれ?階段じゃなくて海岸?螺旋海岸って何だろう・・・というわけで手にとった本である。志賀理江子は2006年に仙台と出合い、2008年に北釜の松林と出合った。そしてその松林の中にアトリエを建て北釜の専属カメラマンになる。街の写真屋さんだから記念写真はもちろん肖像写真なども撮っているそうで、そこから作品を生み出していく。彼女の写真は生き物のようだ。地霊と呼ぶものを大地から吸い上げ、精霊である北釜の人たちの力を借りながら自らの身体を通して産みだしたもののように思えた。・・・・タイトルとなった螺旋海岸は螺旋階段のような松林のある海岸ということだそうで、螺旋というのは彼女の時間軸のようなものなのだそうだ。機会が巡ってきたら、今度は大きな作品を見たい。




画像は2013.1.埼玉県
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by yuhu811 | 2013-09-19 17:22 | Comments(0)