たゆたふままに

「タイの蝶々」    桜井哲夫

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桜井哲夫さんの第4詩集。桜井哲夫さんの本をいくつか読んでみようかと思ったきっかけになった「おじぎ草」を含む。前二冊を読み、世の中や、他人を恨まずに。。。何故?と思っていたが、そんなことはなかった。苦しみを乗り越えて、乗り越えて、乗り越えて見つけた「おじぎ草」だった。この本の後書きで、森田進氏がおじぎ草についてこんなことを書いている。。。。「おじぎ草」は漢字で「含羞草」と表す。(おじぎは)他者との交わりの最初と最後の儀式である。羞じらいながら頭を垂れる雅な小低木である。。。。と。
また、本の名前になった「タイの蝶々」は、タイのハンセン病のコロニーを訪ねた時の詩のタイトルである。

おじぎ草

夏空を震わせて
白樺の幹に鳴く蝉に
おじぎ草がおじぎする

包帯を巻いた指で
おじぎ草に触れると
おじぎ草がおじぎする

指を奪った「らい」に
指のない手をあわせ
おじぎ草のようにおじぎした




画像は、2012.9.14.さいたま市にて
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by yuhu811 | 2013-01-24 15:48 | Comments(0)