たゆたふままに

「陰翳礼讃」     谷崎潤一郎

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昭和8年から10年にかかれた谷崎潤一郎の随筆。今でもこの本はどこだったか西欧の美術学校の教材になっているそうで、あらま!それでは読んでおかなければと手にした次第。日本の幾重もの堆積された闇、あるいは灯に照らされた闇の色について、また闇から浮かび上がる白塗りの顔など、主に近代住宅の明るさと比較して、光と影の美学について語られている。日本でもぜひ教材にしたらよいのに・・・と思うが・・・。他に、「懶惰の説」・「恋愛及び色情」・「客ぎらい・旅のいろいろ」・「厠のいろいろ」、を含む。西洋と日本の女性の肌の違いとか、川原をはるか下に見下ろしながら用を足すことが出来る厠の話とか、文豪のエッセーはかなり面白かった。




画像は、2012.10.13.都内にて
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by yuhu811 | 2012-11-21 08:10 | Comments(0)