たゆたふままに

「原子力その隠蔽された真実」 ステファニー・クック

副題に・・・人の手に負えない核エネルギーの70年史・・・とあるように、1939年にドイツで原子核分裂の現象が確認されてから、どのようにそれが拡大していったのか、ということを教えてくれる本。筆者は30年以上原子力問題を追っているジャーナリストで、2009年にアメリカで刊行されたオリジナル版に、福島の原発事故を受けて、一部を割愛し日本版特別章を加筆したものだ。これを読むと、この度の福島第一原発の事故で感じた、秘密のベールに被われているのは何故か、マスコミが踏み込んで追求をしないのは何故か、また、原発事故を起こしたにもかかわらず原発を輸出することが出来るのか、そして欲しがる国のその理由はエネルギーだけなのか、という疑問に答えを出してくれる。手に負えないものを自ら作りだし、それを多く抱えすぎているのに、さらに増やすことをやめることが出来ないという、衝撃の内容。今回の原発事故を転機にする方法があるとすれば、日本の原子力が息を吹き返す前に他のエネルギーを実用化出来るようにするしかない、と筆者は記している。
a0021110_16271793.jpg
子供たちと若い人たちの未来を考えたいので、まずは過去から続いている現実を知るところから。。。。

画像は2010.2.2.市内にて。。。
[PR]
by yuhu811 | 2012-03-07 18:24