たゆたふままに

「原稿零枚日記」

a0021110_14353543.jpg
小川洋子の「原稿零枚日記」を読んだ。主人公は、本のあらすじを纏めるのに卓越しているが、自分の作品がなかなか書けない独身女性作家で、その作家の日記という形をとっている。毎日の日記には必ず今日は何枚書けたかを記してあり、そうよ、そうそう毎日ってそんなに簡単なことではないはず、と納得しながら読み進む。話の中に出てくる苔の料理は気味悪く生々しい、そして魅力的。喉の辺りを通る苔の匂いや感触やを想像したり、はたまたある場面で出てくるのだけれど踝の骨と骨がぶつかり合う音を想像したり、五感をフル活用しながら、独特の静かな内なる世界。物語の中に出てくる「あらすじを語る講座」が現実にあれば面白い。

画像は11月24日、丸の内行幸通りにて。。。
[PR]
by yuhu811 | 2010-12-02 16:03 | Comments(2)
Commented by fukopiano at 2010-12-07 19:08
小川洋子さんは不思議な物語を書かれますよね♪
苔のお料理! 

「あらすじを語る講座」本当! 面白そう~~♪
Commented by yuhu811 at 2010-12-08 12:36
ふーこさん、こちらにもコメントありがとうございます。

>不思議な物語を・・・
ですよね!面白いこと思いつきますよね。